第59章 あの計算高い女、自滅することすら気づいていない

南雲玲奈は、外の喫茶店で起きていた騒ぎなど知る由もなかった。

面接が終わると、藤井一輝はそのまま彼女を研究所へ案内した。

この前見に来たときより、研究室はさらに整っていた。足りていなかった医療機器も、ほとんど一式そろっている。

玲奈のオフィスも、ほぼ完成していた。

藤井一輝はずいぶん金をかけたらしい。彼女のために用意されたデスク、チェア、ソファはもちろん、休憩室の設備に至るまで、どれも最高級品ばかりだった。

しかも一つ一つが、目を引くほど上質で高価だ。

それを見た南雲玲奈は、心からそう思って口にした。

「これはさすがにお金をかけすぎじゃない? 私なら、普通のもので十分だったのに...

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